ABWのコンセプトに基づく新オフィスが
私たちにもたらした変化

当社グループがリモートワーク中心の勤務体制に移行したことにより、私たちがオフィスに出社することの意義は大きく変わりました。
不要不急の出社は抑制され、どうしても顔を合わして話すべきとき、集まる意味のあるときを社員一人一人が考え、最小限の出社日を設定する状況が続いています。その中で、新オフィスは、私たちにとって出社したときにワクワクするような場所、自宅で仕事をするときとは明らかに違うスイッチが入る特別な場所、という位置付けになったことは間違いありません。
新オフィスは、「アクティビティー・ベースド・ワーキング(ABW)」の考え方が取り入れられています。グループ代表の平澤により考えられた、各スペースの世界観やデザインは、実際に私たちがその空間を使用することによって、実体を持つものになり、カスタマイズされ、より大きな意味を帯びたものになってきているように感じます。
※「アクティビティー・ベースド・ワーキング(ABW)」とは: 仕事内容に合わせて、作業するスペースやスタイルなどを選ぶことができる働き方。
新オフィス竣工のタイミングでは、このFace to Faith内で生まれたてほやほやの各空間のコンセプトをご紹介しましたが、今回は、私たちスタッフが実際どのように各エリア・スペースを使用し、日々何を感じているかを、お伝えします。
アクティブフロア 「集うエリア」
ABWのコンセプトに基づき、その日の働き方に応じて選ぶことができるよう、多様なスペースが用意されています。
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中央に配された大きなデスクには、チーム毎ではなく、その日出社したスタッフが三々五々集まり、各々作業をしています。自然と挨拶や会話が生まれる自由な空間です。
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もっとも人気のある「掘りごたつ」スペースです。少し人数が多めでも、開放的で換気もしやすいことから、どの時間帯も大小問わずグループの話し声や笑い声が聞こえます。
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密を避けるため、やはり大人数でのミーティングは各自控えているところではありますが、気軽に集まってミーティングをするグループが使用しています。 とても居心地がよく、つい長居してしまいがちな、まさに「ファミレスゾーン」です。
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オープンスペースで作業を行いながら、合間にWebミーティングに立つスタッフが使用する姿が見られます。背後に皆のざわめきを感じつつ、機密性の高くないミーティングであれば、すぐにWebミーティングに移れる便利なスペースとして重宝されています。
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お一人様から小グループまで、リラックスしてカジュアルに意見を交換できる場になっています。夜間には首都高の明かりが間近に見え、非日常の空間に身を置くことができます。
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前面の壁面に日本コロムビアの創業からの歴史的瞬間を伝える写真等が展示されているローカウンター。後ろに長机があり、同じチームで近くに座り、業務の合間に意見を交わしたり進捗を確認しあったりする様子が見られます。
サイレントフロア 「静かエリア」
まるで図書館のように、スタッフが静かに、集中して業務を行えるような空間づくりが施されています。
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在宅で事務作業は完結できる環境となりましたが、どうしても会社にある資料を使用して集中を要する業務を行いたい、などのニーズに応えたフロアです。基本的には皆黙々とPCに向かっていますが、見知っているスタッフが近くで作業している気配のする安心感や連帯感は、代えがたいものがあります。
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グループでのミーティングや外出の合間に、こちらで急ぎの業務を集中して済ませる、というスタッフも多くいるようです。
遊び心溢れるフロア 「目的別ルーム」
かつて会議室が並んでいたフロアは、様々な目的でチームが「集まる」ことをイメージし、全12部屋から成る遊び心溢れる空間に生まれ変わりました。
コロナ禍はまだ収束を見ず、グループでワイワイ意見を出し合って何かを生み出せたら、というコンセプトを最大限に発揮する機会はまだ先になりそうですが、最小限の時間でソーシャルディスタンスを保ちながらであっても、自由なスタイルで集まることのできるユニークな空間が社内にあることは、私たちにとって心の拠り所であり、ささやかな息抜きをも叶えてくれます。
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直に座った際の感触にこだわった芝が敷き詰められた、その名も「Shiba Room」。裸足で踏みしめて感触を楽しんだら、降ってきたフラッシュアイデアを壁一面のホワイトボードに書き留めます。
オフィスエントランス
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リニューアルを終えたばかりのエントランス。左方に並ぶ縦長のサイネージには、今後グループ各社の新商品やサービスのポスター画像が投影される予定です。紙面のポスターのように貼り替え等の作業も生じず、タイムリーに情報の掲出が出来る優れものです。
2021年2月、グループ会社である日本コロムビア株式会社と株式会社ドリーミュージックが、虎ノ門より南青山オフィスへ移転・入居いたしました。分散していたグループ各社の主要なオフィス機能を集約することにより、グループ力の強化、経営の効率化と収益性の向上を目指した事業活動を推進することを目的としています。 今まで日常的には顔を合わせることのなかったスタッフ間の交流が生まれ、物理的に同じ空間にいることの大切さを日々感じています。
私たちは、この1年半、否応なく新しい働き方に対応せざるを得ない急激な変化に身を置きながら、「出社」することの再定義と向き合ってきました。皆で「集える」ことがいかに貴重なことであるかを心に留め、いざ集ったときに生まれる何かを確実に捉えながら、この新しいオフィスを、より創造を育むことのできる拠点へと育てていきたいと考えています。
フェイス・グループ行動指針
- CREATE / 創造
- 社会を豊かにする独創的なアイデア。
- CHALLENGE / 挑戦
- 新しいことにスピード感をもって取り組むチャレンジ精神。
- COLLABORATE / 協力
- グループ内外のさまざまなパートナーとの協力・協業。
- FAITH / 信頼
- 人と人、企業と社会とのつながりを尊重する。
- NEUTRALITY / 中立
- 特定分野・業界にかたよらず、常に視野を広げる。