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PROJECT #次世代を担うアーティスト

「次はどんな景色を見ようか」
まだ誰も見たことのない眺めに向かって走り続ける
04 Limited Sazabys裏メンバーの挑戦

フェイス・グループで進める、音楽に関わるアーティスト関連の全てを包括するビジネスモデル、「360°ビジネス」。具体的にはどのようなことなのか。アーティストの360°展開として、04 Limited Sazabysを担当する日本コロムビアのマネジメント制作チームに話を聞きました。
(※2019年取材)

  • Sasaki
    2012年中途入社
    アーティストチーフマネージャー
    兼制作ディレクター

    CDリリースやライブほか総括的にプランニングし実行するアーティストチーフマネージャーと制作を担当。

  • Kato
    2015年中途入社
    アーティストマネージャー

    CDリリースやライブほかアーティストマネージャーとして現場を担当

  • Koba
    2003年新卒入社
    プランナー(宣伝)

    音楽業界ではアーティスト担当と言われる宣伝PR担当。

  • Kudo
    2004年中途入社
    マネジメントデスク

    書類作成や発注、お金の管理など、「現場と会社の間」に立って物事を進めていく役割。

― まずは、現在の仕事内容を教えてください。

Sasaki:04 Limited Sazabysのマネジメントと制作回り、その他諸々をしています。チーフマネージャーでもありつつ、A&R兼制作ディレクターです。

Kato:僕は現場マネージャーを担当しています。メンバーとコミュニケーションを図り、ライブやグッズなどの準備を行っています。実は、学生時代から04 Limited Sazabysが好きで、イベントに出演してもらっていました。卒業後に就いた映像の仕事でも関わることがあり、その時の縁で日本コロムビアに入社しました。

Kudo:私は「No Big Deal Records」の部門としてのデスクです。デスクは、主に書類作成や発注、お金の管理など、「現場と会社の間」に立っていろんな物事を進めていく役割です。通常デスクは内勤業務で、外に出ることはあまりないと思うのですが、私たちはマネジメントにも携わっているので現場に出ていることも多いです。

Koba:レーベルとマネジメントの両方の立場で、アーティスト担当として宣伝・露出周りを担当しています。タイアップやメディア出演などのアーティストの露出にまつわるブッキングやプランニング、現場立会いが主な仕事です。社内のプロモーターチームと共にメディア媒体の方々にプロモーションをさせていただいたり、楽曲やMVのオンエアを促進したりしています。

― 早速ですが、04 Limited Sazabysの360°ビジネスについて教えてください。

Sasaki:音楽業界には主に「音源」、「ライブ」、「グッズ」という大きな3つのビジネスの柱があります。音源はレコード会社が売るものですが、ライブとグッズに関しては、基本事務所主導になります。僕たちは、「アーティストに関わる全てのものやコト」を取り扱います。つまり04 Limited Sazabysを全て把握しているのが僕たちということになります。360°で考えるということは、CD作品でたとえ赤字だったとしても、ライブやグッズで収支が取れていれば良いということ。この流れはまだ音楽業界的に主流ではありませんが、アーティストにとってはとても理想的な形です。

― 360°展開だからできることのエピソードを教えてください。

Sasaki:以前に発売したプルトップ缶式のシングルは、前例がなく通常のCDと比較して利益が出づらく、レコード会社としての議論ももちろんありました。でも、なぜこれができたかと言えば、音楽だけじゃなくライブやグッズで360°把握しているチームだからだと思います。

― 音楽業界のマネジメントやプロデュースの仕事がどのように進んでいくのか教えてください。

Sasaki:まず音楽CDでいうと、基本的にリリース時期をメンバーと話し合って決めます。1、2年後という長期の場合もあります。その次は、どんなイメージ、テイストにするのかということに取りかかります。制作の進行や曲自体のレコーディングをプロデュースし、最終的にはリリース予定の2ヶ月前目標で曲ができるようにしています。

Koba:私は音源を聞いて、「こういうところや人に届けたいな」とイメージして、メンバーやチームと相談し、時期、出し方、露出先をプランニングして宣伝していきます。360°なので、リリース時期に合わせた音源作品の宣伝のみならず、年間を通して戦略を考えてアーティスト自体をPRしていくことも重要な仕事です。

Sasaki:ちなみにプランニングの段階で、ツアーとかライブの会場を先に押さえてしまって、そこに合わせてリリースのタイミングを考えていくと言うこともあります。360°展開をやっているからできていることですが、大きな会場は簡単に狙って取れるようなものじゃないので。

Kudo:私はずっと後ろで動いているイメージです。例えば、通常のCDと違いプルトップ缶などは前例がないので、関係各所と相談しながら進めました。工場での工程を見守って、中身の確認なども全てやっています。メンバーの想いを実現すると言うことを「裏」でやっているのが私の役割になります。

― 次は、ライブの流れについて教えてください。

Kato:まず、ライブのコンセプトや開催場所をメンバーと話し合います。内容や日程が決まったら、告知のタイミングやグッズなどのデザインについてみんなで意見を出し合い考えます。その後、スタジオリハーサルを行い、ライブの構成や演出を決めていきます。ライブスタッフや現地イベンターなど、たくさんのスタッフが関わるので、行程を決めて移動の手配などを各所と調整してライブ当日を迎えます。

―今の業務で大事にしていることはなんですか?

Sasaki:アーティストのやりたいことを理解した上で具体化していく仕事なので、きちんと対処できるように、徹底的にアーティストと向き合うことです。メンバーが納得できる説明でなければいけないので、すごく考えた上でやるかどうか判断しています。

Kato:楽しんで仕事をすることです。メンバーが楽しい空気で活動できるように、僕が楽しい空間を作らなきゃいけないと思っています。

Kudo:「振られた仕事は断らない」です。絶対無理だろうと思っても一旦引き受けて、何とか点と点を結んでつながるように頑張っています。今まで割と不可能を可能にしてきました(笑)

一同:かっこいいねぇ~。

Koba:ファンのことを1番に考える事です。アーティストの事はもちろんですが、ファンの方はどんなことを楽しいと思うか、どういうことをしたらワクワクしてくれるのかというのを日々チームで考えています。お客さんの顔が見えるライブ会場はもちろん、普段はライブには来ないような方の声も拾いたいのでSNSのチェックなどももちろんしています。

― 大変だったことや、つらかったことのエピソードを教えていただいていいですか?

Koba:毎回大変です(笑)でもお客さんが喜んでくれることなら頑張れます。

Kato:僕もずっと大変だとは思っているけど、好きなことをみんなで楽しくやっているので大変という感覚もないですね。

Kudo:私もこの仕事が好きで楽しいので、精神的にはつらいと言う事はあまりないです。前にグッズが完売してしまい、業者に頼むと納期が合わず自分たちで徹夜して作ったことがありました。あの時はさすがに体力的につらかったですね(笑)

Sasaki:僕もめちゃめちゃ仕事楽しいので、つらいって思ったことないかもしれないですね。あるとすれば、アーティストと良いものを作るために戦うこと。メジャーデビューするタイミングとかは今後のバンドの方向性や作品に対してかなり話し合いました。蓋を開けると良いものが出来上がってきているので、結果的に良かったです。

― 嬉しかったことは?

Kudo:誕生日、かなぁ。常日頃メンバーと一緒にいるのであえて写真を撮ることは無いのですが、なぜか誰かの誕生日は、毎回「じゃあ写真撮りますー」と言う流れになります。

一同:他にももっと嬉しいことあるでしょう!?笑

Koba:私は、CDが売れたり、ライブにお客さんが来て楽しんでくれたりというのが1番うれしいです。あとは、お世話になった先輩方から「頑張ってるね」と言ってもらえた時。もっと頑張らないといけないなと思います。

Sasaki:いっぱいあるんですが、やっぱり自分たちが作ったものが世に出て、それを聞いてきてくれた人たちがライブで盛り上がってくれていること。
ライブ中、お客さんの顔見ていて、その人の人生がちょっとだけ変わるような瞬間を偶然見られることがあります。その瞬間が大好きですし、社内外から「面白いことやってるね」と声を掛けられる、この環境にいられることも、とても嬉しく思っています。

Kato:ほんとに毎日嬉しいことしかないですね。04 Limited Sazabysというバンドに出会えて、今こうやって一緒に仕事ができていること。大きくなっていく姿を一緒に見て近くにいさせてもらえることが1番嬉しいです。本当に、ずっと感謝しています。

― これからの04 Limited Sazabysと自分自身の目標を教えてください。

Kudo:誰もやったことのないことをやりたいです。ずっといろんなチャレンジをしていきたいなと思っています

Sasaki:大変なことも多いけど、「誰もやっていないことにチャレンジしていく」ことが、僕たちの目標です。僕たちはマネジメントとしてメンバーの人生を預かっているので、攻めも守りもバランスよくやっていくことを引き続きやりつつ、レーベルとしても04 Limited Sazabysのような360°マネジメントを手掛けるアーティストとチームを作っていくこともミッションです。

Kato:メンバー4人で活動していた04 Limited SazabysにSasakiさんが入って、その後僕が入り少しずつチームが増えてここまで一緒にやってきたので、これからも同じチームで一緒に進んでいきたいと思います。

Koba:ボーカルのGENがライブMCで「言葉には強い力が宿っていますように!」と言っていたことがあって。音楽を聴いて生きる活力になったり、音楽というもので救われたりワクワクしたり、ちょっと背中を押す、そんなパワーを生むために、後ろで環境を整えていきたいと思います。当たり前のことだけじゃなくて、お客さんの想像を超えることを1つでも多く作って、発信してワクワクを創造し続けたいなと言うのは変わらず目標です。

― 最後に、一緒に働きたい人はどんな人ですか?

Koba:どんな仕事でも真剣に取り組む姿勢と、継続できる人ですね。つらいことが多い分、成長できると思ってやっているので、そういう風に思える人と一緒に汗を流して働きたいと思います。

Kudo:ある程度の常識がある人と働きたいです(笑)。アーティストにはマイペースな人たちも多いので、マイルールではなく一般的な常識で、アーティストを外に出して恥ずかしくないようにしっかりと促せる人と働きたいです。

Kato:僕は音楽が好きで、学生時代から週2~3回ライブハウスに行っていました。毎回ライブを楽しむことに加えて、必ずアーティストでもスタッフでも受付の人でも、「自分のことを知ってくれる人を1人作る」と言うのを目標にしていました。だから、やりたいと思うことがあったら自分で一歩超えていける、超えられる方法を見つけていける人、ですね。

Sasaki:Kato君との出会いはレアなケースなので、あんまり参考にしないほうがいいですが、彼には映像とデザインができるというのが強かった。でももし今秀でているものがなくても、熱意があり、ホスピタリティを持って現場のケアがしっかりできるとか、コミュニケーションがしっかり取れるとか、興味のあるものに突っ走れるとか…。そんな人と仕事をしたいです。逆に言うと、音楽好きじゃなくても楽器ができる必要もないと思っています。やっていたら音楽好きになるし、知らないからこそできることもあります。それより、日常から培えること、遊んでいるときにも何かを見つけようとする意欲や、熱意、継続できることとか、そういうことのほうが大事かもしれないですね。


取材後記
フォーリミ愛が言葉の端々から溢れる、とても素敵な対談でした。個性がバラバラなのにも関わらず、息がぴったりの4人。熱い想いで、今までやったことのないチャレンジをし続ける、04 Limited Sazabysの裏メンバー。今後のいろいろな仕掛けが楽しみです。

用語解説
・04 Limited Sazabys(フォーリミテッドサザビーズ)…2008年に愛知県名古屋市にて結成された、GEN(B, Vo)、HIROKAZ(G)、RYU-TA(G, Cho)、KOUHEI(Dr, Cho)によるロックバンド。略称はフォーリミ。
・No Big Deal Records…日本コロムビアのロックレーベル&マネジメント
・アーティスト担当…通称アー担。アーティストの宣伝・PRを行う。
・A&R…アーティスト&レパートリーの略。アーティストと楽曲全体のプロデュースし、主に宣伝、PRプランニング、制作コーディネーション、予算管理などを行う。

  • 「SEED」2019年9月4日に“缶パッケージ”でリリースされたシングル作品。

  • 「YON EXPO」2019年9月29日にさいたまスーパーアリーナで開催したバンド史上最大キャパシティのワンマン公演。

  • 「sonor」2019年11月3日(レコードの日)に、インディーズ時代にリリースした2nd mini Album「sonor」をアナログ盤で発売

  • 「monolith」2019年11月3日(レコードの日)に、インディーズ時代にリリースした3rd mini Album「monolith」をアナログ盤で発売

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