株式会社フェイス

Face to Faith

フェイス・グループの目指す新時代の働き方と人事戦略

フェイス・グループの目指す新時代の働き方と人事戦略

ともに企画営業として入社。事業部での数々のサービス立ち上げを経て、人事部という未知のセクションへ異動し、新しい挑戦を続けているhrsとShino。これまでの経験で養われた「現場視点」を持ち込んだ新しい人事部のあり方を模索するふたりに、目指すフェイス・グループらしい「新時代の働き方」の実現に向けた想いを語ってもらった。

  • Shino
    • 株式会社フェイス
      グループ人事部
    • Shino
    • 2015年新卒入社
  • hrs
    • 株式会社フェイス
      グループ人事部
    • hrs
    • 2007年新卒入社

    ※本人希望により、顔写真を加工のうえ掲載しております (似顔絵は上長作)

現場を知っている人間だからこその、
今までにない人事のあり方を具現化したい

― フェイス入社の決め手と人事部着任に至るまでのキャリアを聞かせてください。

hrs:

私は金融系企業で就職活動を進めていましたが、やはり興味のあった映画や動画、エンターテインメントの世界にもう一度チャレンジしてみようと思い立ち、ご縁あり入社しました。配属は、着信メロディの音源ライセンス事業部門の新規サービスチームで、近距離権利認証技術(NFRM:Near Field Rights Management)というコア技術をゼロから開発し、その技術を用いたサービスの立ち上げをいくつか経験しました。並行して他部署のプロジェクトに参加し、フェイス・ワンダワークスへの出向も経験しました。その後、営業本部への異動を経て、女性アーティスト発掘オーディションに関わり、すべてのプロジェクトが一段落したタイミングの2015年、人事部への異動の話が上がりました。自ら希望したわけではなく、まったく予想もしていなかったのでかなり驚きました。

Shino:

私はレーベル、ライブ制作、プロダクションなど、業務内容が限定的な会社が多い中で、ITと音楽の組み合わせを軸に幅広く事業展開を行っている点に魅力を感じてフェイスに入社しました。入社後は、日本コロムビアの童謡をはじめとする子ども向けのコンテンツを生かしたアプリを手掛ける教育関連の新規事業へ配属されました。チームのメンバーそれぞれが得意とする分野がはっきりとしていて、新人の私も「どうしたらサービスを広げていけるのか」という立案から参加でき、とても学びの多い時間でした。先輩のバックアップがあってこそですが、全てが未知の世界の中で「どんなものを創ったら使ってもらえるのか」を純粋に考えられる環境で新しい経験ができ、一番楽しかった時期かもしれません。

hrs:

今は楽しくないのかな(笑)。

Shino:

いやいや、楽しいですよ!(笑)。2年目には、社長秘書のポジションに異動が決まりました。社長と接する機会も増え、身近に仕事を見ることができ、直接たくさんご指導もいただいて、事業部にいた時とは違った視点を持つことができました。
1年間の秘書経験を経て、新しくロケーションビジネスを手掛けるチーム(現イベントソリューション事業本部)に異動となりました。店舗の立ち上げは、業界そのものが全く違って、まるで転職したみたいでした。そして、人事部に異動してもうすぐ丸2年になります。事業部に所属している時は、人事はルーティン業務で進むものだと思っていましたが全く違いました。その時の会社の状況や事業の目的に合わせて、日々のアクションも、目指す先も変わります。この点は新規事業の立ち上げでゼロから企画し筋道を考える経験が活きていると思います。また“人事”というだけあって、人が起点になる仕事が多く、常に新しいことにチャンレンジする毎日です。

hrs:

私も人事部に着任してからの5年間、現場を知っている人間だからこその、今までにない人事のあり方を探ってきました。例えば、事業部目線で目指す先を理解し、そして事業が発展するために、またチームとしてより活性化するためにはどのような人が必要か考えます。事業の成長スピードは速く、変化も激しいので、事業部のメンバーと話す機会を多く持つようにしてします。事業部の皆さんがどう思っているか、正直分かりませんが「社内の風通しや雰囲気をよくするためには何が必要か」を常に意識することで、より風通しのよい雰囲気になったと自負しています。

フェイス・グループの目指す新時代の働き方と人事戦略

枠やルーティンが少なく、自主的に考え、対話し、
動くことを楽しめる会社

― フェイス・グループらしさは、どのようなところにあると思いますか。

Shino:

決まりごとがあまりない会社だと思います。もちろん上場企業として、踏むべきところはしっかりあって安心感はあるのですが、「こうでなければならない」といったことがあまりないです。決まりきった正解があって、その通りにやればいいということではなく、常に自分で模索する自主性が求められます。大変なことだと思いますが、その環境を楽しめる人には働きやすい会社だと思います。

hrs:

確かに。それぞれの業務上、守らなくてはならないフィールドも存在する一方で、枠組みを超えてお互いに対話をしながら、新しいことをやっていこうという姿勢は、グループ会社含めて皆さんから感じます。新卒採用はグループ一括採用の体制になったこともあり、人の交流は近くで見ていると思いますが、「うちはこうですから」という決めつけがない。そういったところは、フェイス・グループらしさとしていいところであり、カラーだと思います。

Shino:

あとは年功序列型の組織ではないので、新卒社員でもいきなり役員と話し、提案する場面が結構あります。

hrs:

いわゆる中間管理職が少なく、若手が多いですね。

Shino:

上司に説明する時にも、「どうしてそう考えるのか」、根拠となる資料や数字も自分で準備して臨むことになるので、緊張感はありますが、「これを上の人に言うのはちょっと躊躇われるな」という壁はないですね。新卒だからやらなくていいということもないので、入社して1年も経つと、もまれて自立していく環境だと思います。2020年4月入社の新卒社員もコロナ禍で考えることが多いスタートになったと思いますが、定期的に面談を行っている中で、ちゃんと責任を感じながら仕事をしていることが見て取れます。

hrs:

社会人として鍛えられつつ、自然と「自分らしい」働き方ができていくという流れですね。おそらく言われたことだけをやるという受け身の人には、フェイス・グループは辛い会社だと思います。例えば、私の担う人事の仕事を例にすると、人材獲得のための戦略や動き、制度関連もルーティン化して回すことなく、常に、今自分がやっている業務はベストか、過去から受け継がれているこの業務は本当に必要か、考えながら勇気を持って行動に移して更新していくことの重要性を感じます。自分で考え、また考えるだけでなく実行すること、それはどの部署でも同じ。変わらないといけない部分は、積極的に新しいことを取り込んでいく、その必要性を意識しています。

― 新しいものも取り入れつつ、今までにない形に変容させていこうという姿勢、企業理念「あるものを追うな。ないものを創れ。」の体現は人事部にもしっかり根付いていますね。

hrs:

沁みついていますね。

Shino:

人事部の仕事も毎年違うし、求める姿や目標も高いので、ボールの飛び方が豪速球ですよね(笑)。

hrs:

今までの形に囚われない、私たちのよさを活かした人事を再構築しようと部内でよく話し合っているので、会社をいい雰囲気に変えていくためにどんどんチャレンジしようという想いは共有しています。上司も、新しいアイデアを提案すると「いいね、やろう」と積極的に受け止めてくれます。

フェイス・グループの目指す新時代の働き方と人事戦略

フェイスが求める人材とは
~斬新なアイデアや考えがあるだけでなく、「相手に伝えよう」という姿勢 も重視

― そうした企業風土の中で、お二人が採用選考で意識されていることはありますか。

Shino:

新規の企画提案能力をはかる時間を多く取るようにしました。企画の内容はもちろんですが、提案の背景にある考えや誰にとってどうメリットがあるのかまで話してもらうようにしています。その中で、うわべだけでなく詳細までつめてくる方、つまり、プレゼンテーションまでの時間を楽しんでくださったのだなと感じられる方と出会えた時は嬉しいですね。また、書類上では企画の完成度が高くなくても、面白さの片鱗が感じられる場合は、まずは実際に会ってお話を聞いています。そうすると、「そんなことも考えていたのか!」と評価につながることも多いです。選考過程では、プレゼンテーションが得意な人、論理的にまとめるのが得意な人など、発揮されるスキルはいろいろあると思いますが、スキル面よりは、「聞いて欲しい自分のアイデアがある」とか、「考え抜くことが好き」といった志向が滲み出ている人と一緒に働きたいです。

hrs:

新卒採用においては、特にその人の個性、カラーがより見える人、ですね。うまくプレゼンテーションができたり、企画書が素晴らしかったりしても、それは働き始めてからでも十分鍛えられるスキルだと思うので、新しいことを生み出せそうな、個性が光る人材を探すことに重きを置いています。もちろん、ただ個性的であればいい、アイデアを持っていればいいということではなくて、人にわかってもらえるように伝えたいという意思や、コミュニケーションをとる姿勢があるかどうか、そうした要素を持ち合わせているかも重視しています。

フェイス・グループの目指す新時代の働き方と人事戦略

新しい時代の働き方に対応するために、グループ全体で醸成するビジョン・価値観の構築に着手

― 新時代の働き方にふさわしい人事戦略としては、どのようなことを考えていますか。

hrs:

フェイス・グループの社員に求める理想像(このように成長してほしいという想いや期待値)を、改めて言葉にし、共有する取り組みを始めました。目指すビジョンや価値観を共有することにより、今までとは違った場所で、新しいことにチャレンジしたい人の意欲や特性を存分に発揮してもらうことができます。また、多様な視点からの意見を持ち寄り、個々が光るチーム作りが可能になるので、適材適所が叶うような人事体制にして、グループ全体を活性化したいと思っています。

Shino:

せっかく多彩な顔ぶれが揃っているのに、縦割り、会社割りのままで活動するのはもったいないですし、例えば新サービスをリリースする際も、会社を横断してベータ版から一緒に作っていくとか、事業部内、会社内にとどまっている情報や人材をグループ間で共有できるように近づけていきたいですね。

hrs:

フェイス・グループとしては、おそらく初めての取り組みだよね。

Shino:

そうですね。言語化し意識することで、アウトプットに反映しやすくなるような方向でチャレンジしています。

hrs:

また、2020年10月1日からテレワークによる勤務体制を本格導入していますが、直接会えない分、コミュニケーションをいかにリアルに近い形で再現するかという点にも課題意識を持っています。業務自体は支障なく進められていますが、どうしても空気感、温度感が分かりづらいのは確かで、不足を感じている人もいると思います。そうした部分をいかに可視化して共有していくか、解決されて初めて、真の意味での新時代の働き方に近づくかな、と思っています。

Shino:

一例ですが、2020年度の新卒社員は、入社した途端テレワークで、自身が所属している部署の人としか接点がない状況だったため、人事部主催でグループを横断した同期を集めて、新卒・若手中心のオンライン交流会を開催しています。2021年2月より、南青山オフィスがリニューアルされ、グループ会社のオフィス機能も集約されることに伴い、実際に出社した際に、誰かわからない、面識が全くない人が多い状態では声をかけるのも躊躇われると思うので、まずはオンラインで面識を作りながら、徐々にリアルにつなげていきたいと思っています。

― 最後にフェイス・グループ5つの行動指針のうち、もっとも意識していることをお聞かせください。

hrs:

人事においても、常に新しいことに挑戦し、スピード感を持って仕事をするということが自分らしいところだと思っているので、「チャレンジ」を選びたいですね。

Shino:

私は人事になってから、特に新卒採用に関する業務では、会社の域を越えて、初めてお会いする方にもお願いすることが多くなる中で、改めて「信頼」を意識しています。まずは私自身を知ってもらい、「この人とだったら一緒に何かやってみてもいいな」と信頼してもらえるような人間でありたいと思っています。

フェイス・グループの目指す新時代の働き方と人事戦略

フェイス・グループ行動指針

CREATE / 創造
社会を豊かにする独創的なアイデア。
CHALLENGE / 挑戦
新しいことにスピード感をもって取り組むチャレンジ精神。
COLLABORATE / 協力
グループ内外のさまざまなパートナーとの協力・協業。
FAITH / 信頼
人と人、企業と社会とのつながりを尊重する。
NEUTRALITY / 中立
特定分野・業界にかたよらず、常に視野を広げる。

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